働かなくても最低収入保障があったとしたら -緊急事態宣言13日目-

朝一でスーパーへ食材買い出しへ行った。雨で朝一番なので人が少ない。狙い目のタイミングだった。

スーパーも行くたびに「滞在時間をなるべく少なくするように、買うものをリスト化するなどご協力ください」という貼り紙がこの前あったかと思ったら、今日は廊下にカラーコーンが置かれ、「接触をなるべく避けるため、左側通行をしてください」という新しい取り組みが増えていた。

そろそろ、「現金での取引を制限します」ぐらいあっても良さそうだけど、さすがに現金しか支払い手段がない人もまだ多そうだから厳しいかもしれない。

 


家に戻って朝食を取りながら、サンドウィッチマンのコントを一本見た後に、思い立ったように、「ベーシック・インカム TED」で検索して、一つのTED Talkを見た。

 

ルトガー・ブレグマン: 貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である | TED Talk

 


思いの外、とても心のこもった熱いスピーチで、感動した。


要は、タイトルにもある通り、貧困は、人格によるものでなく、ただお金がないことにより、判断能力や知能が低下しているだけだということを心理実験などを用いて実証を試み、だからこそ、最低所得保障制度、すなわち、ベーシック・インカムを導入し、貧困のない世界を作ることで、人々が能力を発揮できる社会を作ろうという提唱をする。

 


たしかに、言われてみれば、自分自身も対して自分の能力にたいした変化はないけれど、新卒時代や転職初期の生活基盤の不安定だった頃よりも、生活基盤がある程度整ってからの方が、なぜかあとあと考えたらおかしな衝動買いやジャンクフードに頼って体を壊しにいくような行動は取らなくなっている。…飲酒量はそんなに変わっていないのは残念。

 


だからこそ、多くの眠った才能を引き出すためにベーシック・インカムを導入しようという話で、財源の話のところは簡潔に話しすぎて一回このプレゼンを見ただけでは理解できなかったけど、少なくとも思いや意志には共感した。

 


実際に、コロナの外出自粛になった今、一度今までの働き方から距離を置かざるを得ない状況のなかで、「働かなくても一定の生活水準が維持できるだけの収入が入ってくる状態」を考える価値は十分にあるし、いつもより容易に想像ができそうだと思う。

 


夕方、スペインがベーシック・インカムを導入するかもしれないということが話題になっているということを知った。デマじゃないかという話もあるけれど、もしかしたら世界でベーシック・インカム導入にチャレンジする国家が現れるタイミングは今かもしれないし、それを見た他国が追随して、世界全体が大きくベーシック・インカム常識だよねという状態になることだって考えられる。

 


そろそろ在宅も、というか、結構前から飽きているので、そのくらい大きな反動を想像し、社会にワクワクしないと、到底この状況を受け入れることができない。

 


手持ちの本を読み切ってこのスピーカーの本を読んでみたいなあ。

 


Hayato