愛しのLA LA LAND -緊急事態宣言20日目-

前日に「マルティニークからの祈り」を見て、魂揺さぶられたので、間違いなく魂揺さぶる映画を見ようと思い、賛否いろいろとあるLA LA LANDを見た。多分、人生4、5回目の視聴で、2020年4月28日時点で人生ナンバーワン映画の座に君臨している。

 


自粛入りしてから買ったスピーカーで聴いたので、音も前回聞いた時よりいい音で聴いたので、聴覚的にも楽しかったし、改めて見ていくとダンスシーンがすごくかっこいいなぁというところに目が行ったり、見るたびに新鮮さがある。

 


自分のスタイルに対する世間や社会の反応に苦心しながら、味方と支え合い、ときに自分に折り合いをつけてみたり、それでも、やっぱり自分のスタイルを目指していく。そんな繰り返しに「生きる」という感覚を強く叩きつけられる。

 


バッドエンドなのかハッピーエンドなのかという話によくなると思うけれども、それもまた人生と一緒で、人生にバッドエンドもハッピーエンドもない。本当に自分が死ぬときにただのエンドがあるだけで、人生の途中のある地点を切り取ってハッピーエンドやバッドエンドとラベルを貼ることなど、本来はできないんじゃないかと思う。

 


夢を追ってきたなかで、失うものや後戻りできない過去を山ほど抱えて、それでも相手が生きていることを感じ、微笑みだけを交わして、また次の曲が始まっていく。最後にカウントをして次の曲が始まってエンディングを迎えるところも本当に美しい。LA LA LANDこそ人生ですね。

 


自粛が終わったら、音響がいい映画館でどっぷりとLA LA LANDを見たいなあ。

 


Hayato