「orange」読んでみた
少女漫画を読もうと思い、夏におすすめしてもらった、
「恋は雨上がりのように」を全巻読破し、初めて漫画のシリーズを読み切るという快挙を成し遂げた。
次も同じ人におすすめしてもらい、
高野苺さんの「orange」に挑戦。
全6巻だったので、これも10月中に読み切ることができた。
なかなか漫画を読むフィジカルが育ってきている。
「orange」は、普通の10年後の自分から手紙をもらい、
手紙に書いてある通りに行動をしてほしいということが書かれていて、
徐々にその手紙と実際の出来事がリンクするようになり、
これは本当に未来から来た手紙なのでは?と思うようになっていくのですが、展開が期待を次々と超えてくるので、要約が難しい。
こうきたか!という展開の連続で、読み応えがある。
この漫画は「自分だったらどうするだろう?」と考えてしまう漫画で、理想とする未来でなく、後悔している未来から手紙が届く。
未来の自分が後悔しないよう、選択は正しいかわからないけれど、
あのときあれを伝えていればとか、
ああしておけば、と、勇気が振り絞れずに後悔するようなことはやっぱりあかんなと思うとともに、
この漫画の最後に、作者が「あなたがいてくれて救われました」という意味で「ありがとう」を伝えようということと、
自分が「ありがとう」と言われたときは、そういう意味で捉えられるということを記述されていて、すごく感銘を受けた。
ふと周りを見渡すと、「あなたがいて救われました」と声をかけ忘れている人だらけだということにこの漫画を読み切って1週間経ちましたが、次々と気づく。
言葉にしたり、そういう気持ちで接していると、また一つ周りの人との絆が深まって、人生が楽しくなるような、そんな感覚になっているので、今このタイミングでこの漫画を読んでよかったなと思う。