「千葉ダービー」観戦してみた
今年に入って、見たサッカーの試合数が劇的に増えた。
コパアメリカと欧州CL決勝が地上波放送されなかったことを機に、
DAZNの1ヶ月無料視聴をしたところ、
Jリーグジャッジリプレイや試合分析など、
おもしろい番組が配信されていて、すっかりハマった。
もちろん、自分が見たいと思うサッカーの試合はナショナルチームやブンデスリーガ以外は全て見られると言っても過言ではない。
それを機に、今までは応援しているマリノスの試合か代表戦ぐらいしか見ていなかったが、
マリノス以外の試合も見るようになって、
色んなチームの特徴がわかってきて、
シーズン通した観戦の面白味が増し、今までで一番サッカーを楽しんでいる。
自分でもサッカーの戦術本などを読んだり、
選手の本を読んだり、知識も増やしてきた。
そして、知識が増えると今までは応援するチームがないと、
あまり盛り上がれなかった試合も今まで以上におもしろく感じられるようになった。
それで今年は、味の素スタジアムでのFC東京 VS ヴィッセル神戸とカシマサッカースタジアムでの鹿島アントラーズ VS コンサドーレ札幌、ニッパツ三ツ沢球技場での横浜FC VS ヴァンフォーレ甲府など、マリノスの試合以外も現地で見てきた。
その流れで週末はフクダ電子アリーナでのジェフユナイテッド千葉 VS 柏レイソルを観戦。フクダ電子アリーナでは9年ぶりの千葉ダービーらしい。
スタジアム行脚の楽しみはご当地スタジアムグルメ。
「タッパーを持っていくと山盛りにソーセージを持ってくれる。あれで採算取れるの?って心配になっちゃうくらい。だから知っている人はタッパー持って行ってるんだよね」という情報を持っていたので、
iPhoneのリマインダーに試合日の朝8時に「ソーセージ」と設定し、タッパーを準備するタスクを自分に与えていた。
結局、スタジアムの最寄り駅の蘇我駅から歩いて、フクダ電子アリーナの横にある商業施設のダイソーで大きめのタッパーを購入。
そして、スタジアムへ。
屋台村はスタジアムの外にある。
一回席を取ってからスタジアムの外に来ようと思ったが、
「再入場禁止」の表示。
え、これは先に買わないといけないのか?
とびびったので、荷物を持ちながら、用意したタッパーを持って列に並ぶ。
買うときに「何人前ですか?」と聞かれるので、
タッパーのサイズに合わせて山盛り入れてくれるというのは僕の拡大解釈だった。
ただ、一人前でこれだけもらえたので満足だ。
その後にキッチンカーの周りを見ると、
一度入場しても、「再入場」という形でなく、
場内という扱いで、屋台村に入れることが様子からなんとなく察することができた。
だが、なぜか一部の屋台は再入場禁止にもかかわらず、
一度入場した人は並べないし買えない位置にキッチンカーが置かれるという世界七不思議の一つってこれだっけ?という配置があり、
初めて行った自分としては理解に苦しんだ。
一度入場し、
スタジアムをぐるっと回っている間に、
ジェフのマスコット、ジェフィに遭遇。チーム関係者が、
「次の仕事があるのですいません」
と写真の列を直前で途切れさせたが、ジェフィがもう1人!と指を立ててくれて、写真を撮ることができた。
旅人の身分でやさしくされると、その土地に好感を抱きやすい。
ジェフィがやさしくしてくれたから、きっとここの人はやさしくしてくれるだろうと、いい気分になった。
席に戻り、ウォーミングアップを待つ。
ウォーミングアップを見ながら、
直近5試合の成績、順位をチェックし、
スタメンも確認。
去年の夏に柏に加入したオルンガに注目といったところか。
この試合の前に今シーズンでの引退発表をした佐藤勇人もベンチに入り、メンバー発表で歓声が大きくなっていた。
さて、試合は立ち上がり15分こそ千葉が4−4−2を敷いて、
決定機を作らせなかったが、
柏は4−1−4−1で、中盤の底の選手がCBの間に入ってビルドアップに安定性をもたらしたり、守備時においても相手のセントラル2枚に対して数的優位になっているので、攻守に効いていた。
1点目は柏のインターセプトから、オルンガについていた千葉のCBエベルトがサイドに釣り出されて、もう1枚のCBにぶつけられてもバランスを崩さなかったオルンガのシュートで奪ったCKから得点が生まれている。
2点目も千葉のビルドアップのミスを柏に奪われてからの、ミドルシュート。
単なる連携ミスやパスミスでなく、
なぜミスが起こったのかを考えると、
個人的にはボール保持時の意思の統一性の低さだと感じる。
足下でもらうのか、裏に出すのか。
後ろからビルドアップをして隙を生み、攻撃するのか、
陣形が整っていない早い段階で攻撃するのか。
選手の中で、特に前半で場面ごとにどうするか統一されていないと思われるシーンがいくつかあった。
また、CBがボールを運ぶ場面が失点してから1、2回しかなかったので、前が開けた状態ではもう少しボールを運んで食いつかすことで、ミスマッチを生み出すということもできたのではないかと思った。
選手は勝ちたいと思ってやっているので、
単なるミスや自滅、気持ちの問題でなく、
はっきりとした判断基準や拠り所がなかったところで、
立て続けの失点を許して、その後も立ち直れなかったように思う。
3失点目は相手のCKをお見合いするような形になって、点を奪われたので、後半の20分過ぎではあったが、これを機に席を立つ人も出てきていた。
柏が結局は3−0でゲームをしめ、自陣でボールを回す場面が増えるが、千葉のプレスもそこまで押し上げきれず、
柏はキーパーとDFラインと中盤の底の6人でボールを回せるので、
危なげなくボールをキープできていた。
特に1点差までは統一して縦に速くということを割り切ってやってもよかったんじゃないかと思うとともに、
どっしり構えて守るプランで入った場合、2、3点差をひっくり返すって難しいなということも感じたゲーム内容だった。
フクアリは初めてだったが、見やすくて千葉駅からも近いので、
アクセス的にもとても良いスタジアムだと思う。
またおもしろそうなカードがあったら見に行きたい。