「PLAY WORK」読んでみた。

「仕事っぽくなくやりたいですよね…」

 


去年、NHKの音楽番組、SONGSに出ていたサザンオールスターズの桑田さんが、ニコッとしながらそう話していた。

 


あれだけ楽しいステージを見せてくれるサザンですら、

気を抜くと、仕事っぽくなってしまうのか…

 


この文脈でいう仕事っぽくなるというのは、

ブランドの持つ責任感や数字の大きさによって、

遊び心を忘れてしまうということなのかなと僕は解釈していた。

 


日本最高のエンターテイナーでない自分に、

「仕事っぽくなく」仕事をするにはどうすればいいか。

 

 

PLAY WORK プレイ・ワーク 仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法

PLAY WORK プレイ・ワーク 仕事の生産性がグングン高まる「遊びながら働く」方法

 

 


もともとこの本に対して持っていたイメージは、

こんな仕事って楽しいよ、こんな職種が面白いよという本かと思っていたが、

「どうすれば楽しく働くことができるか」というスタンスを見つめ直す本だったように思う。

 


自分はどういうことに楽しみを見出し、それを周りに伝えたり、

自分が教えてもらう。

自分だけではなく、周りの人が何をしているときが楽しいのか。

そして、なるべく自分の苦手なことは得意な人に任せる。

自分が楽しいことを増やしていけば、働くのも楽しくなり、

生産性もアップするよねというワクワクする内容だ。

 


そして、この本のキーワードは「心理的安全性」

「これ言ったら大丈夫かな?」

「失敗しないかな?」

と、おどおどしているといい仕事はできない。

失敗した人に対しても、後味悪くならずに伝えるような方法も書いてある。

 


効率よくするには誰に何をしてもらおう、と今までは考えていたが、

働く人の楽しさの最大値を出すには誰に何をしてもらおう、と考えるように今はなった。

実際、その方が空間の雰囲気は良くなるし、

こちらが何か頼みごとをするときも、

ハードルが低くなったように感じる。

 


PLAY WORK。

一部の人に許された遊んでいてじゃんじゃん金が入る仕組みを紹介する本でなく、

今から、働く人誰にでも始められる、小さな心構えを書き連ねた、

ワクワクする本。

 


楽しく働く工夫を考える。

もうその時点で楽しいなぁ。

 


Hayato