「J1 29節 横浜F・マリノス VS 湘南ベルマーレ」観戦してみた
Jリーグ第29節 横浜F・マリノス VS 湘南ベルマーレ。神奈川ダービーで今年4回目のニッパツ三ツ沢球技場へ。
今回はBAYCAMPを共に過ごしたI氏のコネにより指定席で観戦。
マリノスの三ツ沢での試合は開場後に到着して、
アウェイ側まで回ったことがあったので、
三ツ沢の指定席チケットはありがたい。
もちろん、この試合もソールドアウト。
満員のホームスタジアム。
チーム状況はマリノスは5戦負けなしで3位。
ベルマーレは監督交代後初の一戦で、
ここ2試合は大量失点で負けている状況だったので、対照的。
試合の方はベルマーレはこれまで2試合の開始30分で前節は3失点、前々節1失点を喫していたので、マリノスが開始早々決定機を作ったり、
攻め込みながらも得点がなかったので、
ベルマーレは「いけるかな」と思い始めてる、そろそろ1点取りたいというところで、
今季のマリノスを象徴するゴールが生まれる。
相手の「いけるかな」というタイミングでの1点は心理的に大きなダメージを与えられたと思う。
映像で見るとよくわかるが、ラインを高く保ったキーパーのチャレンジから、
ベルマーレの選手は足を止めたが、仲川だけは最後までボールの軌道を見極めて、フリーの状態で前を向けたところで、相手がズレて後手に回すことができた。その攻撃は一度跳ね返されるが、最後にまた仲川にボールがやってきた。
論理的なポジショニングを構築して相手を支配するサッカーを展開しているマリノスだが、勝負はディテールの積み重ねだ。
最後までボールの軌道を読み、マイボールにした仲川と、
プレーを区切ってしまったベルマーレ。
ゴールが美しいのでそこが注目されそうだが、
それより前のシーンがこのゴールを生んでいる起点だと感じた。
そして、後半にFKで1点追加。
今季は直接FKでの得点が記憶になかったので、これは意外な1点だった。
ある意味1点目とは逆に、今季っぽくなかったかもしれない。
残り5試合で新しい引き出しだ。
最後の1点も、エリキが相手のGKのキックに迫力のあるディフェンスを仕掛けて、わずかに足に当てている。
ハーフを超えなかったボールを拾ったマリノスが攻撃に繋げて、
遠藤がドリブルでPKゲット。
PKはマルコスが落ち着いてシーズン14点目を決める。これで得点ランキングトップ。
これも、最後までエリキが追ったことによってマイボールにしたことが大きく、2点リードでも前から積極的に守備をしていくことで生まれた得点だ。
サポーターも、PK獲得のホイッスルの後、ドリブルを仕掛けた遠藤でなく、まず良い守備をしたエリキにコールを送り、エリキも両手を上げてサポーターに応えていて、その後にドリブルを仕掛けた遠藤のコール。目立った得失点のシーンでなく、そういった細かいところも選手にコールを送っていたのが感動的だった。
よく言われる「サポーターとともに戦う」象徴的なシーンだと思った。
終盤に1失点あったものの、爽快な試合だった。
サッカーはロジックも大事だが、パッションも必要。
ロジックでゲームを支配し、
最後はディテールまで手を抜かなかった選手のパッションが試合を決めたような、最高の試合だった。
J1もラスト5試合。
1位 鹿島と2位 FC東京は勝ち点56。
3位のマリノスは勝ち点55。
どこまで勝ち点を積めるか。
貴重なシーズン終盤。
楽しみ尽くしたいと思う。
