「イエスタデイ」見てみた
公開初日の映画を見たのは今年3本目だ。
「グリーンブック」「天気の子」に続いて、今日の「イエスタデイ」
夏前からこの映画のことは知っていて、
「昨日までみんなが当たり前に知っていたビートルズの存在を、
世界で自分だけしか知らなかったら」
という設定の映画だ。
予告編では売れないミュージシャンの主人公がビートルズの「Yesterday」を歌い、友人に
「あなたが作ったの?」と、急に世界で最もカバーされたのバラードを歌い出して驚くシーンが流れ、設定の圧倒的なユニークさを感じていた。
主人公は結局、世界から存在がなくなり、
自分だけが知っていたビートルズの曲を一曲ずつ思いだし、
世界に発信し、本人役で出演するEd Sheeranをも唸らせ、
成功を手に入れかける。
そこで、成功と引き換えに、彼を無名時代から支えたマネージャーであり、彼が好きな女性を捨てるのか、
ビートルズが作った曲なのに、他人の作った曲でこんなに利益をだしていいのかという葛藤とともにメジャー音楽シーンを駆け上がっていく。
この映画は設定のおもしろさで終わるだけでなく、
曲はすばらしいという確信があっても世の中になかなか受け入れてもらえなかったり、
成功や夢と引き換えに取捨選択を迫られたり、
誰もが抱える葛藤を、ユニークな設定から問いかける。
そして、ビートルズのある世界がどれだけすばらしいことなのかということにも気づかせてくれる。
いつもセンチな気分で聴く、Yesterdayをこんなに笑いながら聴くのは初めてだった。
また、陽気なOb La Di Ob La Daをこんなにハートフルな気分で聴くのも初めてだった。
ビートルズファンにはわかる小ネタも多く、終始笑っていたのだが、最後は前向きに「今日」という日を生きていきたくなる、また見たくなる映画だった。
僕はこの映画大好きです。
ビートルズ知らない人はどこまでユーモアが通じるかなぁ。。。