東京オリンピックのチケット申し込んでみた

バタバタだった。

 


東京オリンピックの抽選申込が5/29に最終日を迎え、バタバタで滑り込みの申し込みをした。

 


東京に決まったのはもう6年前。

当時は日本時間の早朝にIOC総会が行われていて、

生中継で東京決定の瞬間を僕も見届けた。

 


僕の実家もオリンピックへの関心は高く、

僕は93年生まれだが、98年の長野冬季オリンピックではソファをスキージャンプに見立て、日の丸飛行隊の真似をし、

2000年のシドニーオリンピックでは、高橋尚子さんの影響をもろに受け、学校のお昼休みに校庭をぐるぐる回るようなピュアなオリンピックボーイだった。

2004年のアテネオリンピックでは自由研究で日本のメダリストを研究したり、思い返せば同世代と比較すると、オリンピックを見ていた方だと思う。

 


そんなこともあり、オリンピックへの想いは結構強い方だったはずだ。。。

 


しかし、5月8日にチケットの抽選申し込みがスタートしたのに、実際に申し込んだのは5月28日になってしまった。

あとででいいやといったスタンスが直前の焦りを招いてしまった。

 


結局、申し込み期間最後の週末に実家から電話がかかった。

 


基本、他人からかかるLINE通話に出ないことが多いが、

その日は竹内まりやのシアターライブを見た直後で興奮し、

夜の日比谷の街を30分ほど竹内まりやの余韻とともに散歩したのち、

機嫌がいいから六本木で開催されていたフリーのイベント、

六本木アートナイトへ向かう途中で、

上機嫌のまま反射的に通話ボタンを押していた。

 


母「オリンピックのチケットとったの?」

 


僕「あー取ってないわ!」

 


母「火曜日になると混むから今のうちにやっといた方がいいよ」

 


僕「あ、そう!わかった」

 


母「今のところうちは開会式、サッカー、陸上、、、」

 


僕「今出先だから帰って連絡する」

 


母「どこにいるの?」

 


僕「六本木。それより竹内まりやがすごくて。まじで山下達郎が半端ない」

 


母「あぁそうなのぉ」

 


と、まるでこのタイミングで危機感というものを持っていなかったが、今となっては非常に後悔している。

 


結局、その日、5月25日(土)は自宅に24時過ぎに帰ったため、

オリンピックの申し込みはせず。

 


さらに翌日5月26日(日)は4度目のボヘミアン・ラプソディー観賞のため、

朝からミュージックモードだったため、一切オリンピックを放置。

 


5月27日(月)は仕事だったため、オリンピックを放置。

 


そして、気づけば締め切り当日、5月28日(火)

朝起きてそろそろチケットでも取るか。

 


と思ってサイトを開くと、

 


「サイトへは順番にご案内します」

「待ち時間約40分」

 


40分???

 


え、え?

 


サイト開くのに40分?

 


ジャングルクルーズの待ち時間かと一瞬錯覚したが、

間違いなく東京オリンピックのサイトを僕は検索していた。

 


結局、出社までに一瞬だけアクセスに成功したが、

時間がなく、ほとんどそのタイミングではチケットを見られなかった。

60分経つとまた行列の後ろに並ばなければならないシステムのため、

出社して休み時間にまた行列からアクセスするということをして、

選択画面に飛んだ。

 


結局、焦ってその時間にチケットのルールを確認し、

15分ぐらいでチケットを選んだ。

 


今回の抽選ではチケットの上限が1人30枚までと決められていて、

抽選に当たったチケットの総額を支払うルールだ。

そのため、チケット1枚1枚に対して、「競技Aと競技Bが当たって、Aの方が優先度が高かったから、競技Bは当たったけど支払わない」ということはできない。

当たったら全てを支払うか何も払わないかというルールになる。

 


ちなみに、チケットにはランクがあり、

「A席で落選しても、B席で当選を出す」という「カスケード」という申し込み方法や、

同じ日で第一希望第二希望の競技を申し込めるなどなど細かいルールがあったようだが、

最終日のアクセス集中状況では、さらっとしか動画を見られず、

結局よくわからないまま、ストレートにチケットを申し込んだ。

櫻田前五輪相の言葉を借りれば、

オリンピックチケットルールに関して、僕は「知ってはいたが、読んではいない」状態だった。結局、知ってるけど読んでないは知らないということと何も変わりがないということをオリンピックで学んだ。

 


さて、休み時間のなかで僕が選んだチケットはこんなラインナップ。

・開会式2枚

・閉会式2枚

・サッカー男子決勝4枚

・サッカー女子決勝2枚

陸上競技(男子100m決勝の日)4枚

陸上競技(男子100m×4リレー決勝の日)4枚

自転車競技(BMXレーシング)決勝2枚

・カヌースラローム決勝2枚

ラグビー男子7位決定戦、5位決定戦、3位決定戦、決勝2枚

馬術馬場馬術)2枚

・3×3 男女予選3枚

・サッカー男子予選1枚

 


…説明しよう。

まず、開会式・閉会式は欠かせない。

オリンピックのセレモニーはおもしろい。

見所がいっぱいある。

「開会式ってそんな見ます?」

「お金払って見るもんですか?」

という愚問をここ数日聞いたが、正直この質問を寄せられる度に今にも飛んでいきそうな自分の拳を強く握りしめている。

 


開催国のクリエイターやアーティストが総力をかけたパフォーマンス。

カラフルな各国代表のスーツ。

毎回上半身裸のソロモン諸島の旗手。

 


普段馴染みない国にも触れることができる人類のお祭りであり、

平和の祭典なひと時を最高に感じられるイベントだ。

 

 

 

ちなみに、その開会式のA席の価格は300000円。

見る人は見るのである。

 


さて、競技に関しては、

サッカー男女は欠かせない。

というのも、女子だけでなく、男子も今回は決勝進出があり得ると思っている。

久保建英選手はFC東京で大活躍中で、

僕が応援する横浜F・マリノス三好康児選手も東京五輪世代で、

チームの3位躍進に貢献している。

 


なでしこジャパンは2大会ぶりのオリンピックだが、

日本の女子サッカーのポテンシャルなら十分決勝まであるだろう。。。

ワールドカップ見ないとわからないけど。

 


ということで、サッカー男女の決勝はおさえておきたい。

 

 

 

さらに、陸上競技は100m男子では日本人ファイナリストの期待も高いし、リレー男子は金メダルを狙っている。

 


カヌースラロームリオ五輪大活躍の羽根田選手を見るために外せない。

 


その他、自転車競技のBMXはおそらくくねくねしたコースをジャンプなどの障害をクリアしながら、スノーボードクロススキークロスのようにレースする盛り上がりそうな競技っぽい気がするので申し込み。

 


ラグビーは僕が1ヶ月ぐらい滞在していて馴染みのあるフィジーが強いので、フィジーの応援もできればと思い、申し込み。

 


そして、馬術はオリンピックにならないと見ないような競技だから選んだ。

 


3×3 バスケに関しては、3人競技だし3人で行こう。

ということで3枚。

ちなみに東京オリンピックから採用の新競技。

予選であれど歴史の目撃者だ。

 


そして、ラストの余った1枚はサッカー。

この1枚は開会式の前日開催の試合だ。

この1枚の目的はインスタグラムに「オリンピックなう」と誰よりも早く投稿をし、「え?開会式明日じゃないの?」

「どういうこと?もう始まってるの?」

と聞いてくる、普段はタピオカの写真ばかり見てる情報弱者のインスタ住民に

「サッカーは日程がタイトになっちゃうから開会式前からスタートするんだよ!!」

と親切に教え、いい人になった気分を味わうための1枚である。

ちなみに、1枚3000円。Jリーグの2300円とそんなに変わらない。

正直、対戦カード未定で、開会式前のサッカーの試合に7万人埋まるとは思えないので、意外とこの1枚はおいしいんじゃないかと個人的には思う。

 


さあ、会計だ。

 

 

 

最大支払い額約220000円

 


ん?

 


これは。。。

 


自分の申し込んだチケットが、

「豪華!地中海7泊8日世界遺産めぐり(イタリア、ギリシャ)」でないか何度も注文内容を見直した。

サッカー、ラグビー、カヌーがローマ、ナポリアテネになっていないか確認もしたが、何度見てもスポーツの名前だった。

 


さすがにやばいだろ。と思い、見直すことに。

 


この時点で母に申し込み内容を提出したが、

「全部は当たらないだろう」という話と

「開会式はもううちだけで8枚申し込んでるからいいんじゃない?」

となった。

 


たしかに全部は当たらない。

当たったチケット合計で4、5万ぐらいになるかなと読んでいたが、

単価は下げておくかということでいくつか修正しようと思ってチケットサイトにまた戻ろうとすると、

 


「サイトへの待ち時間2時間」

 


ここで僕はようやくある答えにたどり着いた。

この時間こそが「ミライトワ」だと。

なぜ2週間で終わるオリンピックのマスコットの名前が「ミライトワ」なのか、発表直後から考えていたが、

これはオリンピックの企画チームの、

チケット争奪戦に対するやさしい警鐘だったということにようやく気づいた。「ミライトワ」に感じる時間待たされるから先に取っとけよ。という警鐘だったのだと。

 


だったら「ソメイティ」はなんの暗示なんだ?

櫻田前五輪相の五輪相再登板か?

これはれっきたる警鐘だ!とか思っていると、

チケット申し込み期間を5月29日(水)まで延長するという表示が。

一安心。これでチケット修正できる。

 


ホッとしたので、映画を1本見て、入場。

映画1本分アクセスに時間がかかるサイトってすげえなと思いながら、チケット申し込み内容を修正。

 


とりあえず、開会式は当たって損はないし、これで申し込まなくて外れたら一生後悔する。と思い、そのままキープ。

 


あとは日程面で、馬術ラグビーがかぶっていたので、一つに絞ることに。

馬術か。ラグビーか。馬術か。ラグビーか。馬術か。ラグビーか。」

さっきまでペペロンチーノとカルボナーラどっち作るか迷っていた自分の脳が、迫られる決断の幅の広さに疲弊しはじめていたが、

エキサイトを取るならラグビーだろうということで、ラグビーに。

でもルールもよく分からないし予選でいいやということに。

 


そんなこんなで最終的には以下のラインナップとなった。

・開会式2枚

・閉会式2枚

・サッカー男子決勝2枚

・サッカー女子決勝4枚

陸上競技(男子100m決勝の日)4枚

陸上競技(男子100m×4リレー決勝の日)4枚

自転車競技(BMXレーシング)決勝2枚

・カヌースラローム決勝2枚

ラグビー予選2枚

・ホッケー予選2枚

・3×3 男女予選2枚

・サッカー男子予選2枚

 


ホッケーの予選が2500円という確認した限り一番安いチケットだったので、予選のゲームを申し込み。

3×3を3人で行くとどこかで1人で見に行くしわ寄せがあり、普通のJリーグだったらよく1人で行くけど、せっかくオリンピックだし誰かと行くか、てか、そもそも3×3を3人で見に行くというユーモアは誰に向けて発信しているのだろうか。ということで、3×3とサッカー予選の枚数をそれぞれ2枚に修正。

 


最終的に約20万を超える最高支払い額になっているが、

おそらく当たって2、3万円分だろうと踏んでいる。

友達もTwitterで30万ぐらいになったと言っていたので、

まあこんなもんなんだろう。

 


チケットのことを考えると今までほとんどゼロに近かった東京五輪の熱が何か盛り上がってきて、

チケットを申し込んでからというもの、

東京五輪音頭を聴きながら、聖火ランナーどうやってなるんだろうとか、ボランティアまだ募集してるかなとか、全部チケット当たったら仕事やめようとか、いよいよ自分のなかでオリンピックを意識するようになった。

 


ちなみに、この話を2、3人にしているが、

みんな「え、チケットの募集あったんですか?」

「テレビでよくないですか?」

という反応。

 


とんでもない倍率になると思っていたが、実際はID登録者は580万人ぐらい。日本に住んでいながらその他1億人はチケットを応募していない。

 


あれ?これはもしかすると結構当たるんじゃないか?

当たっちゃったらなかなか大変だぞ。。。

 


Hayato