「恋は雨上がりのように」読んでみた

老害にはなりたくないと常々思っている。

 


今年のお盆休み、なんとなく過ごしたくなかったので、

やりたいことをリストアップして、

そのリストを潰すように8日間の連休を過ごそうと決めた。

 


見たいサッカーの試合やサマソニで見るアクト、

読みたい本などをリストアップした。

 


40個ぐらいリストができたところで、もっともっとほしいなと思い始めて、リストを増やした。

 


同じパターンの繰り返しが体感時間を早く感じさせて、

老害に近づくと思っているので、

あえて今回は新しく、毛嫌いしていてあまり知ることのなかった虫を知るために「虫展」へ行ったり、ウクレレに挑戦したり、

そして、まだ足りなかったので、今までやったことないことをやろうということで、「少女漫画を読む」ということを取り入れた。

 


そもそも僕は漫画をあまり読まない。

中高生のころも全然読まなかったので、縁なく過ごしてきた。

 


そのときは少女漫画のオススメをネットで調べて、

アオハライド」という漫画を知り、一巻を読んだ。

 

人間模様がおもしろく、自分の周りはどうかなぁと新たな視点で見られたような気がして、これは、他の漫画も読んでみたら面白いかもと思い始めていたころだった。


お盆の最終日にそんな切実で、

センチなかけがえのない思いを大学時代の盟友M氏に伝えると、

M氏は少女漫画をよく読むらしく、おすすめを教えてくれた。

 

 

 

そこでおすすめされたのが、

 

 

恋は雨上がりのように

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なんと、これは僕が今年の6月ごろに見た同名映画の原作だった。

 

これは、読むしかない。

 


結局、一気に1巻丸ごと読んで、

また次巻を買って、というペースで1ヶ月半ぐらいかけてじわじわと読み進めていった。

 


結局、10月初旬に読み切ることができた。

漫画10巻を読みきったのは生まれて初めて。

 


この漫画の好きなところを挙げると、

以下のような部分になる。

 


・舞台が横浜

→上大岡などの地名が出てきて、青春を過ごした故郷が蘇る。

 


・店長と境遇が似ている

→同じようなポストで働く身として 共感するようなことが多かった。「これセクハラになってないか、大丈夫か?」みたいなことは結構気にする。わかるなあ。

 


・店長が読書家かつ、作家を諦めていない

→僕も読書はする方だし、文学ではないけれど、自分で何かクリエイトするのは好きで、共感するところがあった。

 


・吹っ切れることの大事さを教えてくれる

→結局、一番この漫画で好きだったのはこの部分。「これを伝えたら今の関係が崩壊する、どうしよう」みたいな葛藤は一切ないと言っていいほど。とにかくまっすぐ、「あなたのことが好きです」と伝える。最近になって、つくづく思うことは、答えは相手が持っているのだから、自分で「多分無理だろうな」と思って伝えたいことを伝えないのはよくないなということ。

生活のなかでそういうことはよくあって、

会いたい、話したい、ということも、今までは「今言ってもなあ」とか「急に連絡してもなあ」とか思っていたことが多かったけど、

この漫画を読んでから「そもそも相手が決めることだから、自分が相手を傷つける目的がなければ、伝えたいことは伝えていい」ということを心がけている。

頼みにくい依頼や遊びの提案など、そもそも相手はそこまで迷惑だと思っていない。

相手を思っているフリを言い訳に自分が動くのを面倒くさがってるだけのように思えてきた。

 


漫画の女子高生から僕は人生の大事なことを学んだ。

店長からも諦めずに続けることを学んだ。

 


「漫画なんか読んでないで…」って言葉はハラスメントだね。

 


Hayato