J1最終節 「横浜F・マリノス VS FC東京」観に行ってみる
いよいよファイナル。
7月ごろから残り2戦でどこかしらの優勝が決まる可能性があるということで2週連続でサッカーを観に行く予定を組んでいた。
いよいよかかるものが具体的になってくると、最終節FC東京戦は優勝をかけた直接対決になるぞという空気になってきた。
だが、マリノスがここまで好条件で最終戦を迎えるとは残り5試合では思ってもいなかった。
0-4で負けなければ優勝。捉え方によっては難しいシチュエーションかもしれないが、マリノスはこの状況でも攻め切ることを選ぶだろう。
優勝決定戦はジリジリと様子を伺いながら、1点で勝負が決まるような展開が多いかもしれないが、
リードしていようが90分間攻めることによってこの順位で最終戦を迎えるマリノスには信念を曲げる理由はない。選手だけでなくサポーターもこの戦いを信じている。
対するFC東京は攻めざるを得ない状況になった。
ボールを奪ってから縦に速い攻撃を仕掛けてきたが、さらに奪ってからのゴールへの圧力をかけてくるだろう。
さらに、FC東京にはセットプレーという武器もある。マリノスに対してあきらかに高さで強みがある。前半25分までにたて続けにセットプレーでFC東京にゴールが生まれる状況になればスタジアムの誰もが「これはもしかすると。。。」という空気になるかもしれない。
個人的には2トップが特徴的なFC東京に対して、スピードによってこの戦術を可能にしてきたマリノスのセンターバック2人の対決を一番の見どころだと考えていたので、ディエゴの欠場は残念。FC東京ファンでなくとも1人のJリーグファンとしてディエゴの涙の交代にはくるものがあった。特に山中のタックルもボールに向かった悪意のないものだったので余計不運だと思う。
それでも、同じく不運にしか見えなかった接触で肩の脱臼があった永井は先発。
コンサドーレ札幌戦で前半だけでジェイに6回のオフサイドトラップをはめたマリノスのCBコンビと、今シーズン幾度となくDFラインをスピードで突破した強行出場の永井。
サッカー人生をかけたオフサイドラインの駆け引きがこの試合の最高の見どころの一つになりそうだ。
という空気があるようだが、
チャンピオンズリーグのノックアウトステージでも4点取らないといけないシチュエーションでひっくり返る事例がいくらでもある。
「もう決まりでしょ?」
この空気をサポーターが作ってはいけない。
ナイスプレーには大きな拍手を。
繋がったパスにはオーレを。
チームに関わる全ての人が、このシチュエーションを試されている。
最後の90分、ほぼ決まったつまらない試合でなく、お互いがスタイルを前面にぶつけ、シチュエーションごとにどんな振る舞いを見せるのかを見られる、とてもおもしろい一戦になるはずだ。