J1 第33節「川崎フロンターレ VS 横浜F・マリノス」観に行ってみる
残り2節。
7月ごろから、「今年はもしかすると33節の川崎戦か最終節のFC東京戦のラスト2節どちらかで優勝決定戦になるかもしれない」ということで、サッカー観戦仲間I氏とともに予定を空けておいた。
優勝争いでこの2節迎えると信じていたが、いよいよマリノスは首位で33節を迎える。
マリノスが勝ってFC東京が負ければこの試合で優勝が決まるので、シャーレの可能性は充分ある。
ただし、相手は2連覇中の 川崎フロンターレ。
日程の関係でフロンターレにはブレイクが3週間。
優勝のための試練にふさわしいシチュエーションだ。
直近3節のフロンターレを見ると、
右サイドバックのマギーニョのラフさだけが目立つ。
サンフレッチェとの試合では、
ロングボールのクリアミスから失点に直結するプレー。
アントラーズとの試合では、
相手左サイドに起点を多く作られ、
ハーフタイム交代で退いた。
対峙するのはマテウスになると思うので、
彼であれば質的な優位を作れると思うので、
ゴールが生まれる起点は左かと予測する。
もしかしたら、鬼木監督はこの右サイドバックの先発を悩んでいるかもしれない。
見どころは、家長、阿部の両サイドハーフとマリノスのサイドバック、ティーラトンと松原。
家長は独特のテンポで流れを変えるプレーをする。
マリノスがホームの試合ではティーラトンと小競り合いになり、イエローカードをもらっている。
この試合でも、家長に気持ちよくプレーさせないためにマリノスがボールを奪われたあと、激しくチャージに行くだろう。どこまで奪い返せるか、また、剥がされてしまうとタイトルへの生死を分ける局面を作られる可能性を持っている。
この試合のキーになるマッチアップだ。
反対サイドの阿部は見ていて好調さが伝わる。判断に迷いがなく、ここまで7ゴール。ペナルティエリア付近で持たれると怖い選手だ。
対する松原は、札幌戦や松本戦で仲川の得点につながるパスを出している。
最終ラインのビルドアップから相手の体の向きをばらばらにさせるポジションでボールを受けて、絶妙なパスを供給している。
阿部も松原も少しのことでは倒れないタフなプレーヤーなので、このマッチアップも勝敗を分ける鍵を握る。
それ以外のところでいえば、
個人的には川崎が相手としては最も強いと思う。
というのも、前節のアントラーズとの試合では、
苦しい時間も長かったが、
最後に勝利で終わるという、
決して自分たちのやりたいサッカーができなくても、最後には勝利するというタフさを見た。
自分たちのスタイル、理想形を持ちながら、勝利のために、
そのときにやらなければならないことをハイクオリティで見せてくるという強さがある。
フロンターにはレACL出場権の獲得可能性が残っている。
Jリーグの歴史に残る一戦に、
期待せずともなるだろう。
舞台は整った。
個人的には15年待ったマリノスのタイトルに向けて、
心おきなく最高のフットボールを感じて来たい。