2018年 個人的書籍ベスト10
こんにちは。
はてなブログ一発目です。
アウトプットの場として活用していきます。
まずは、2018年書籍まとめ。
昨年も書いたので、今年も2018年に読んだ本の中で個人的に印象に残った書籍のベスト10をまとめさせていただきます。
1位「売る」から「売れる」へ。水野学のブランディングデザイン講義/水野学
とにかく2018年の最大の収穫はこの著者の本に出会えたことでした。
「センスは知識からはじまる」という本をまず読み、他にも3,4冊水野さんの本を読みました。
普段どことなく使う「あの人はセンスがある」という言い回し。
では、「センスのある・ない」っていったいなんなのか?ということだったり、
「クリエイティブな表現=天から降ってくる」と思いがちな僕たちに一石を投じる論を展開します。
慶應義塾大学の講義、「ブランディングデザイン」を書籍化したのがこの本なので、本当にお話を聞いているようなやわらかい文体で、センスやクリエイティブについて、教えてくれます。天才的な発想というより、計算をして持っているものを当てはめれば誰でもクリエイティブな表現ができるということが書かれていて、勇気づけられます。
この本の内容を踏まえて、インプットの量を増やしつつ、アウトプットのトレーニングを増やしていく2019年にしたいと思います。
2位 コンビニ人間/村田紗耶香
おもしろくて一気に読んでしまいました。150ページだったので2時間弱で読んだ気がします。コンビニのマニュアルは完ぺきにこなすけど、周りの望む「普通」を生きない主人公。
主人公も周りの人たちも誰も悪気はないんだけど、どこかみんながぎすぎすしていたり、言葉にははっきりと表すことができない違和感が胸に走り続ける一冊だった。
日本社会のどこかにある話を切り取ってきたようで、ぐっと引き込まれた一冊です。
3位 音楽の話をしよう/星野源
雑誌です。王様のブランチで紹介されていて、読みたくなりました。
芸人、俳優、脚本家、音楽家、様々な分野で活躍されている方々が星野源さんと音楽の話をします。
個人的には有村架純さんが同世代なので、お話ししている内容に親近感を覚えました。
この本に便乗して、音楽の話をしたくなったので、12月に音楽の話をいつもする友達を家に招いて、2018年のお気に入りの音楽をそれぞれ持ち寄って、話をしましたが、40曲ぐらいかけて気付けば6時間も話していました。
どうやって出会って、どういうときにどんな風に音楽を聴いているか。
音楽を通して人となりが見えてくるものです。色んな人と音楽の話をしたくなる一冊です。
4位 夏フェス革命/レジ―
音楽ブロガーの方が書いた本で、音楽フェスが社会や音楽業界にとってどんな位置づけになって来たか。今年でロッキン20周年だけど、その間にどんな変化があったのかがまとめられています。ミュージシャンがフェスをどのようにとらえているのかといった話も出てくるので、そういった視点も新鮮。とくに、KEYTALK、キュウソネコカミ、KANA-BOONなど、フェスシーンで人気を博すバンドの曲の共通点に四つ打ちのリズムが多いということや、フェス映えを意識した曲に全体的に寄ってしまうと、ミディアムテンポの曲が作られにくいのではないかなど、フェスが制作現場に与える影響の大きさを懸念するアーティストが存在することも知りました。フェスシーンでよく言われる、「お客さんが主役」という言葉は、日本の音楽の制作現場に与えるくらい大きな意味になってしまったのかと感じたので、なるべくいい客としてフェスを見たいなぁと思った本でした。
5位 PITCH LEVEL/岩政大樹
先日、現役引退されたサッカー元日本代表の岩政大樹選手の著書です。
岩政さんはかなり深いところまでサッカーを掘り下げてプレーしたり、試合を観ているということがよく伝わってくる文章で、かといって、サッカーは心理的側面を切り離して考えることができないスポーツなので、そういったメンタルのことと、戦術的な理論の部分がバランスよく書かれている本だと思います。
「危機察知能力」「大事な一戦」「サポーターは負けたらブーイングすべき?」など、長年サッカーを見ていると気になること、または、当たり前になりすぎて気にも留めていなかったことに対して、気づきを与えてくれる本です。
また、常勝軍団鹿島で秋田豊氏の背番号3を受け継いで戦ってきた岩政選手の勝者としてのメンタリティに触れることもできると思うので、かなり読み応えがあります。
6位 愛と美の法則/美輪明宏
他の本で美輪さんが説くような「美しい文化」に触れて生きることの重要性を説いています。
そもそもこの本自体のデザインも美しいです。
美輪さんが触れた美術、音楽が出てくるので、いろいろと触れてみたくなります。
また、愛の賛歌やヨイトマケの唄も、発表当初のエピソードや制作や和訳などの貴重な内容も書かれています。
決して、「昔はよかった」的な視点でなく、美輪さん自身が感性をアップデートされていので、言葉を受け入れやすく、やさしく厳しく、現代に対して古き良きの美意識を伝えてくれる貴重な一冊です。
7位 英語の多動力/堀江貴文
ホリエモン流の英語学習術が書かれた本。
「アプリがなんとかしてくれる」ような、最先端のテクノロジーをキャッチしている人でさえ、直でコミュニケーションするのが大事で「翻訳しているコンマ何秒がストレス」という結論を出している。
あとは、他の著書でも見られる「まずやってみろ」の精神で、英語もとにかく使いまくる、英語で思考することが大事だということを伝えています。
なるべく僕も、英語を「聴く」「読む」より、「書く」「話す」を意識するように徐々に変化させています。
社会人になってもう一回英語を学ぼうとしている人にとって学びの多い本です。
8位
美術館の作品を理解したいとずっと思っていて、いろんな本を読みかけては挫折してきました。この本は今まで読んだアートの本のなかで一番わかりやすくて食いつきやすかったです。
資料で用いられる作品に対して「この絵が美しいと思いますか?」など、実際の作品に対して、率直な感想を抱かせたあと、作品解説に入っていくスタイルで、すんなりと話が入ってきて、かつ、難しい言葉の羅列というわけではない文体なので、苦もなく読めました。
現代アートは文脈を楽しむものだという視点やいろいろな作品を見る目を得たことによって、音楽でも「現代アート的な発想の音楽だな」という気付きが得られることもありました。実際に、これを読んでから行った美術館は、いつもよりリラックスして、感動したり、笑えた気がします。
9位 人間は9タイプ 子供とあなたの伸ばし方説明書/坪田信貴
ビリギャルを育てた坪田先生の著書です。実際に心理テストに答えて、この本が定義する9タイプある人間のタイプのうち、自分自身がどのタイプかを認識してから読みました。心理テストの精度が高いようで、いろんな人とやってみましたが、みんな「当たってる」といって盛り上がります。
当たったタイプに応じて、細かくアドバイスや接し方、成績が伸びた生徒の例などが載っているので、かなり実用的で、みんながこれを読んで、お互いのタイプを知ったり、あるいは、こういうタイプの人が世の中にいるということを知ったら、生きやすい世の中になるんじゃないかとすら思った一冊。
10位 火花/又吉直樹
久々に2018年に読みましたが、一回目に読んだときよりもなぜか刺さった気がしました。
「どう生きるか」ということも物語を通して自分に問われているのではないかと感じます。ラストのシーンの月とボブ・マーリーがはっきりとイメージできて、登場人物も、読んでいる自分も包まれているような気分になりました。また何か始めるときや、ものすごいエネルギーで何かやってるときに読んでみようと思います。
以上10冊が今年読んだ本のなかで特に好きだった10冊です。
2019年も2018年以上に本を読んで、一つのことを見聞きしたとき、人一倍楽しめる自分でいたいと思います。