三密どこいった? -緊急事態宣言45日目-

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000614802.pdf


フジロックの中止がアナウンスされた。ロッキン、ライジングに続き、大型夏フェスの中止アナウンス。今年は予定されていたオリンピックの影響で、サマソニは行われないことがすでに決まっていたので、4大夏フェスなき夏がやってくる。

 


ちなみに、サマソニがない分、今年は9月に「Super  Sonic」、通称スパソニが行われる。スパソニは今のところ中止のアナウンスがないので、ここに人が殺到するか、どうか、というところかもしれない。

 


ここで気になるのは、「三密」って言葉はどこにいったんだい?ということ。

 


「三密を避けて」は「密集」「密閉」「密接」の3つの条件が重なるところは感染リスクが高まるからやめましょうということだったはず。

フェスのステージ前は確かに今までは「密集」だった。演奏が始まれば前に後ろからの圧力で前に押しやられ、人と人に挟まれ、人と人の頭の間からステージを見る。サビ前にサークルという円形を作り、サビが始まったらサークルの中心目がけてジャンプし、体をぶつけ合うというモッシュなどもそれに当たるかもしれない。

ヤバイTシャツ屋さんに合わせて「ノリで入籍してみたらええやん」を合図に助走をつけてサークルの中心に向かってジャンプするのは「密集」を認めざるを得ない。

「密集」を避けることを考えれば、広い敷地で人と人が距離を取って、ライブを見るということであれば問題ないのではないかと考える。

 


「密接」に関しては、お互い手の届く距離での発声、発話ということなので、密集地帯でのコールアンドレスポンスはまさしくこれに当たるかもしれない。

サンボマスターに合わせて「愛と平和!愛と平和!」と叫ぶのは「密接」に当たることを認めざるを得ない。

ただし、これも、「密集」を避けた上で叫ぶ分には「密接」にも当たらないのではないかと考える。

 


そして、残すは「密閉」

「密閉」に関しては、屋外フェスに関してはすでにクリアしている。

人が密集していない屋外であれば普通の公園と変わらない。屋内フェスでなければクリアしている課題だ。

 


つまり、人との距離を2m以上保って、「密集」「密接」を避けたうえで、「密閉」が避けられた屋外フェスであれば、「三密」は避けられるということを首相官邸に伝えたい。

 


そして、緊急事態宣言解除後は、「三密」か、それに変わる基準をもう一度行動基準として示して、「何となくやめておこう」ではなく、「三密になるから新しい形を考えよう」「三密ではないから実施できるし、文句を言わせねえ」ぐらいの基準が欲しい。三密が避けられていれば、参加者の責任で実施してもOKにしてほしい。

 


コロナ自警団に何か言われたときに「三密になっていないので大丈夫ですよ。何か問題でも?」と眼鏡に手をかけながら反論して、自警団撲滅できるよう、三密の概念かそれに変わる基準を復権させたい。

 

「密」という言葉の方が流行ってしまって、「三密」が下火になってしまったが、「三密」という基準であれば色んなイベントの実施可否の判断に使えそうなので、「三密」の復権を求めたい。

 

規模の縮小や新しい形になるかもしれないけど、基準を満たしていればできることはいっぱいあるはず。

 


Hayato