2019年サッカー生観戦振り返り

とにかく、サッカーを見まくった2019年。

おそらく人生で一番サッカーを見た1年だったし、

観戦したスタジアムのバリエーションもこれまでで最も多彩だ。

2019年の生観戦14試合をざっと振り返り、2020年にその反省を生かしたい。

 


J1 第3節 2019/3/10

横浜F・マリノス VS 川崎フロンターレ

2−2

@日産スタジアム

f:id:hayato_sy:20200105204728j:image
神奈川ダービーということで、独特の盛り上がりを見せた一戦。

サポーターの行進もあり「今年こそ」という気持ちが高まった。

試合は、2−2のドローで、1−2で迎えたアディショナルタイムの最後の一点は2019年のマリノスとしては珍しいコーナーキックから扇原がヘディングで直接ネットを揺らすという魂のゴールだった。

ゴール裏で見ていたが、思わず最後は絶叫し、周りの人も相当盛り上がっていた。

勝ち点1ではあったが、2連覇の相手にとても価値ある勝ち点1だった。

 


J1 第9節 2019/4/28

横浜F・マリノス VS 鹿島アントラーズ

2−1

@日産スタジアム

f:id:hayato_sy:20200105204804j:image
f:id:hayato_sy:20200105204807j:image
オリジナル10で開幕から一度も降格していないチーム同士の伝統の一戦が、なんと平成最後のJリーグの日程に組まれるというまたもやドラマチックなスケジュール。

終戦の1位、2位対決の対戦カードのスケジュールも神懸かっていたが、何気にこの試合もスケジュールとしてはできすぎている。

試合は2−1のマリノスの逆転勝利。前半は相手の中央を全く割ることのできない展開で、なすすべなしかと思われた。

しかしながら、岩政大樹さんのTwitterは鹿島目線で「このままでいいのでしょうか?」と戦い方に疑問を呈すツイートをしていて、

真逆の感想だったので、直接、リプライで「マリノス全く何もできてないと思うんですけど?」と返したら、後半マリノスが逆転をして、

サッカー観の深さにおける核の違いを強く感じた一戦だった。

もう一つは、平成最初の試合、つまりヴェルディに2−1で逆転したJリーグ開幕戦も、平成最後のJリーグマリノスは2−1の逆転勝利で終わっていることも興味深い。

 


J1 第15節 2019/6/15

FC東京 VS ヴィッセル神戸

1−0

@味の素スタジアム

f:id:hayato_sy:20200105204839j:image
f:id:hayato_sy:20200105204843j:image
イニエスタを見たいというnことで、ヴィッセルが首都圏に来るゲームを友人とともに狙っていて、

ちょうど前半戦好調だったFC東京の試合のチケットを取ることができた。

久保建英も見られるじゃんということで期待をしていたが、

この試合を前にレアル・マドリーへの移籍が決まり、試合出場はなかった。

また、この試合までイニエスタは欠場が続いていたが、

試合前にスタジアム外のイベントエリアで雨を避けながらガパオライス的なスタジアムグルメを食べていると、Twitterイニエスタ先発の情報が流れる。「え!帯同してたの?」という段階からの驚きだった。

試合は、雨の影響で、遅めに行っても前から3、4列目ぐらいのところに陣取っていて、試合中は雨は降らなかったので、まさに持ってる1日だった。

しかも、この試合はイニエスタの技ありミドルシュート、まさにゴールへのパスという言葉がふさわしいビューティフルゴールが見られて、見に来てよかったなあという一戦だった。

 


J1 第18節 2019/7/6

横浜F・マリノス VS 大分トリニータ

1−0

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105204859j:image
f:id:hayato_sy:20200105204910j:image
9年ぶりぐらいにニッパツでの試合観戦となったが、

9年間ニッパツに行かなかったことを非常に後悔した。

やっぱり三ツ沢の臨場感はたまらない。

ピッチからの近さは本当にすばらしいし、

サポーターが作る雰囲気も、空席がないので、密集感が一体感を生み出して、サッカー観戦の楽しさが詰まったスタジアムだと感じた。

この日は開門後に会場入りした結果、

ゴール裏に行こうと思っていたが、バックまでサポーターが埋まり、

マリノスのサポーター側で試合が見られず、自由席チケットで大分のサポーターから緩衛エリアをはさんですぐ近くで試合を見た。場所としてはアウェイチームのゴール裏。

場所はマリノスと反対にはなってしまったが、

目の前でエジガル・ジュニオのゴールを見ることはできたので、

その点はこの席でよかったと思う。

 


天皇杯 3回戦 2019/8/15

横浜F・マリノス VS 横浜FC

2-1

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105204925j:image
f:id:hayato_sy:20200105204921j:image
f:id:hayato_sy:20200105204931j:image
俊輔とカズが揃って先発出場。

カズのプレーを生で見たことがなかったので、

それだけでもこの試合は見られて良かったと思う。

カズは60分ごろまでプレーをしていたが、

前半5分ごろの決定機が最大の見せ場で、危うく目の前でカズダンスを見せつけられてもおかしくないような場面だった。

この日は朴一圭と三好が怪我で途中交代。

スタンドの雰囲気も「リーグ戦大丈夫か?」という心配が勝るような試合終了後の空気感だった。

 


J1 第23節 2019/8/17

横浜F・マリノス VS セレッソ大阪

1−2

@日産スタジアム

f:id:hayato_sy:20200105204956j:image
f:id:hayato_sy:20200105204952j:image
ラグビーワールドカップとの兼ね合いで、この日以降の試合は12月の最終節までしばらくホームゲームは三ツ沢での開催が決まっていた。

とにかくこの日は2階席から見ても芝生のコンディションの悪さが明らかな状況だった。

おそらくこれもメンテナンスのタイミングなどがイレギュラーな状況で動かなくてはいけなかったのだろうと、グラウンドキーパーの方を気の毒に思う日だった。逆に、普段気持ちよくサッカーが見られているのは、グラウンドキーパーの絶え間ないプロフェッショナルなメンテナンスの賜物であり、その仕事なしに楽しいJリーグは有り得ないんだなとも思った。

マリノスはここまでリーグ戦では清水と鹿島に連敗し、この日も1−2で負ける試合だったが、過去2戦よりも攻撃の形は見られたし、

負けている中でもスタイルがぶれていないところは見ていて希望を抱かせる内容だった。

 


J2 第31節 2019/9/7

横浜FC VS ヴァンフォーレ甲府

3−2

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105205022j:image
f:id:hayato_sy:20200105205019j:image
J2の昇格争いの一戦。どちらもプレーオフ圏内ということで、

6ポインターのゲーム。

天皇杯で一戦見たぐらいでリーグ戦の横浜FCのことをあまり知らずに見に行ったが、伊野波、松井、南という代表経験者が揃い、南、レアンドロ・ドミンゲスヨンアピンなど、タレント揃いの豪華メンバーが先発に名を連ねることをこの日に知った。

これはガチメンバーで昇格狙いに来てるわぁと思いながら見ていた。

甲府はシンプルにセットプレーやサイドからの攻撃でパワー系の攻撃を仕掛け、横浜FCはどちらかと言えば中盤を制圧しながら繋いで相手を崩していくポゼッションスタイルを標榜していた試合だった。

3−2のシーソーゲームで、よく粘って勝ったなあという印象だった。

 


J1 第27節 2019/9/28

鹿島アントラーズ VS コンサドーレ札幌

1−1

@県立カシマサッカースタジアム

f:id:hayato_sy:20200105205034j:image
f:id:hayato_sy:20200105205031j:image
初めてのカシマスタジアム

「絶対に優勝しなければならない雰囲気がカシマスタジアムにはある」という旨を岩政大樹さんの著書で知りつつ、高いホスピタリティということも聞いていたので、ドキドキワクワクしながらの鹿島への訪問だった。

車で行く人がそもそも多いが、

僕は電車で、鹿島神宮駅からのシャトルバスで向かい、

鹿島の試合の日だけ停車するカシマサッカースタジアム駅という駅から帰ってきた鹿島神宮駅カシマサッカースタジアム駅もICカードの改札がないので、不便に思うと同時に、オリンピックのサッカー、6試合もここでできるの?とは思ったが、そもそもインバウンドは東京からバスで行くんだろうし、SuicaPasmoを持っていないだろうなということで、駅の改札の混乱さえ回避できればなんとかなるか。と思った。それでも、アクセスは大変そう。。。

実際、この日は鹿島神宮駅の改札でもPasmoの精算は駅員さんのハンディ機器で行われていたので、なかなかの行列を作っていた。

ちなみに、鹿島神宮Jリーグのサポーターの観光スポットになっているようで、

試合前にユニフォームを着て参拝しているサポーターも多かった。

 


スタジアムそのものは、スタジアムグルメがとても充実していて、

肉を焼いたジャンキーなフードが多く、かなり満足度は高い。

ピッチも2階からだったが、とても見やすくて、個人的にお気に入りのスタジアムになった。

 


試合は1−1の引き分けだが、初めて前年から見たいと思っていたコンサドーレのサッカーが見られてとても満足だった。

2階の真ん中から見ると、とても興味深い、特異な戦術で、

前線5枚を並べた攻撃は圧巻だった。

後半も勝ち越すチャンスがあったが、最後は5枚で引いて守りを固めて、1ポイントを持ち帰った。

トラジションは鈍くなるが、5枚で守ることも攻めることもできるサッカーはとても魅力的だった。

 


J1 第29節 2019/10/19

横浜F・マリノス VS 湘南ベルマーレ

3−1

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105205045j:image
メインスタンドからの観戦。

湘南は監督交代が発表されての初戦だったが、

マリノスのやりたいサッカーからの1点目と、

夏に合流した、これまでのマリノスに欠けていた直接フリーキックでの2点目、エリキの献身的なプレスから生まれた遠藤のドリブル突破でのPK奪取による3点目。

このチームの完成度の高さをまじまじと見せつけられた試合だった。

 


J2 第37節 2019/10/20

ジェフユナイテッド千葉 VS 柏レイソル

0−3

@フクダ電子アリーナ

f:id:hayato_sy:20200105205059j:image
f:id:hayato_sy:20200105205105j:image
f:id:hayato_sy:20200105205102j:image
千葉に住んでおいて千葉ダービーを見ないのもおかしいだろうということで、初のフクアリ

喜作のソーセージがおいしいということをJリーグTVで知ったので、

蘇我駅からスタジアムへの道の途中のダイソーでタッパーを買って、

スタジアムへ。

一人前で結構な量を入れてくれるので、ビールとともに観戦のお供になることはわかった。

試合は柏が前半20分ぐらいに立て続けに2点を取り、

柏はそこから強かに千葉の出方を伺うような試合巧者な展開に持ち込んだので、千葉はほとんど決定機を作れなかった。

後半の千葉の失点は自陣PA内でのお見合いの形で取られてしまったので、その失点を機に席を立つ人も多かった。

この試合を前に佐藤勇人が現役引退を発表していたが、

この日は出番はなかった。

来季は尹晶煥監督を招聘した千葉。新監督でのサッカーをまた見に行きたい。

 


J1 第31節 2019/11/9

横浜F・マリノス VS コンサドーレ札幌

4−2

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105205137j:image
f:id:hayato_sy:20200105205133j:image
f:id:hayato_sy:20200105205130j:image
試合前は緊張感があったが、前半の1分と3分に点が入る展開に、

念願の三ツ沢のゴール裏で見ていた僕も周囲のサポーターたちと喜びを分かち合った。

この試合は三ツ沢ということもあり、サポーターの一体感も増し、

試合中も他会場の結果を伝えあったり、「この一点大きいっすね!」

と言葉を交わしたり、盛り上がりが増していた。

仲川の3点目は今季ベストゴールなのではないかと思うほど、現実のものとは思えないスーパードリブルシュート。

また、前半だけでオフサイド8本を相手に取らせたCB陣もすばらしく、相手攻撃陣の苛立ちが感じられた。

4点取った試合で、MVPに選ばれたのがチアゴ・マルチンスだったのも、このときのマリノスらしく、粋に感じた。

 


J2 第42節

横浜FC VS 愛媛FC

2−0

@ニッパツ三ツ沢球技場

f:id:hayato_sy:20200105205202j:image
f:id:hayato_sy:20200105205205j:image
f:id:hayato_sy:20200105205209j:image
横浜FCの昇格が決まるかもしれないという段階になって、

10月半ばごろにチケットを入手。

満員の三ツ沢で行われた昇格決定戦。

愛媛FC横浜FCもポゼッション志向で、

守備は両者とも大方はリトリートでどっしりと構えるので、

攻守が順番に入れ替わってポゼッションをするような時間帯もあり、

先制点が入るまでのじわじわとした緊張感を三ツ沢の3列目ぐらいのバックスタンドで観るのはとても刺激的だった。

先制点の段階で勝負がほぼほぼ決まると思って見ていて、

後半にも追加点が入り、試合自体は決まったように感じていたが、

愛媛も最後までゴールを脅かし、何度かひやっとする場面を作っていた。

会場からも、「愛媛の10番(神谷優太)やばいな」という声が聞こえるほど、全てのボールに絡むような、漫画の10番みたいなプレーだった。

そして、そんなじわじわと愛媛がゴールに迫る試合で、ガラッと雰囲気を変えたのが、三浦カズの投入だった。

大歓声で迎えられ、ピッチを走る姿に、僕も涙が溢れた。

そもそも怪我をしていなければこの舞台に立つことはできないし、

チームに残り続けないと、13年前と今回の昇格、両方は経験できなかっただろう。その積み重ねてきた日常を思うと、胸が熱くなった。

最後は横浜FCが昇格を決めて、貴重な歓喜の瞬間を目撃できた。

 


J1 第33節 2019/11/30

川崎フロンターレ VS 横浜F・マリノス

1−4

@等々力陸上競技場

f:id:hayato_sy:20200105205228j:image
f:id:hayato_sy:20200105205235j:image
f:id:hayato_sy:20200105205232j:image
改築された等々力は初めて行ったが、

とても外観もかっこよくて、見やすかった。

チケットはセブンイレブンでチケットぴあを左手で操り、自分のスマートフォンからeプラスを右手で操る二刀流でコンマ1秒の争いの末に入手。

最もチケット入手困難な一戦だった。

フロンターレのこの日までの直近3試合を見ると、難しい鹿島とのゲームを勝ち取り、最強チームはフロンターレだなという気持ちでいたので、マリノスとの試合は壮絶な試合になると予想をしていた。

また、マリノスは31節、32節で前半開始5分以内に点を取っているので、

ジリジリした点の取れない時間帯を経験していないことのメンタル面への影響を指摘する識者もいた。

実際のところ、この日も6分に先制点が入り、その懸念は払拭された。

前半の30分以降はフロンターレがボールを握り、何度か決定機を作る展開もあったので、やっぱりこれまでとは違うなという感覚だったが、

後半もマリノスらしい、中央でボールを受けたサイドバックの時を止めるキラーパスから追加点。これで一気に試合を引き戻した。

最終スコアは4-1。最も試された一戦だったが、きっちり勝ち切って翌週の4点差で負けなければ優勝という最高のシチュエーションで6万人の待つ日産スタジアムへタイトルレースを繋いだ。

等々力は大型ビジョンの下の2階席から見たが、意外と見やすくて、

フロンパークでワインのお土産も買えたほど物販が充実していた。

武蔵小杉から行けるので、もっと来年は行ってもいいなあと思った。

 


J1 最終節

横浜F・マリノス VS FC東京

3-0

@日産スタジアム

f:id:hayato_sy:20200105205301j:image
f:id:hayato_sy:20200105205304j:image
f:id:hayato_sy:20200105205307j:image
f:id:hayato_sy:20200105205310j:image
マリノスのファン・サポーターとしては当然マリノスの優勝を願っていたが、サッカーファンとしてはディエゴ・オリベイラの欠場は残念だった。

アゴ・畠中のセンターバックと永井・ディエゴの2トップは日本で見られる最高のデュエルだと思っていたので、それは残念だった。

マリノスは扇原がイエローの累積で欠場で和田拓也が先発。

この日の和田は攻守に渡る活躍で、優勝に大きな貢献をした。和田の活躍がこの試合での発見だった。

この日は感動のポイントはいくつもあって、ティーラトンのゴールの爆発するような盛り上がりや、1人少なくなってからの遠藤の単独突破のゴール。...なぜかエリキの2点目は興奮というより納得をしていた自分がいた。

試合終了時の選手がピッチに駆けていく瞬間、シャーレそ掲げた瞬間、この日引退の栗原勇蔵松田直樹のユニフォームを着てシャーレを掲げ、

「ナオキコール」が響くスタジアム。

そして最後は優勝セレモニー後の栗原勇蔵の最後の勇蔵チャント。

とにかく涙涙の日産スタジアム、ドラマチック過ぎるエンディングだった。

 


これだけシーズン通してサッカーを観たのもDAZNJリーグの試合を好きな時間に好きなだけ見られるようになったからだろうと思う。

好きなチームの試合は全試合追うことができるし、観に行く予定のチームは予習することもできる。こんなにありがたいことはない。

 


また、今年はピッチを横から観てノートに試合のことを書き込みながら楽しむパターン、ゴール裏でガチでチャントを歌い続けるパターン、友達とあーでもないこーでもないとおしゃべりしながら観戦するパターン、様々なパターンを経験した。

結局、どの方法が一番楽しいかという解はなく、どれだけ目の前で起こっていることに熱中したかがその日の満足感に関わるんだろうなということに気付いた。

 


2020年、目標は現地観戦30試合。

色々な切り口で、まだ見たことのないカテゴリーの試合や、

まだ行ったことのないスタジアムで、心のそこから、全身でサッカーのある日常を噛みしめたい。

 

※文章中の選手の敬称は略させていただいております。


Hayato